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腎移植とまっすぐ向き合って〜

拒絶反応について

1.免疫抑制剤と拒絶反応

腎移植後の問題として、拒絶反応があります。これは自分の身体の中に他人の腎臓が入ることに対し、身体が極めて敏感に反応することによって起こる症状です。

 

 通常人の体には免疫力が備わっており、異物が体内に入るとリンパ球などの免疫によって異物を攻撃します。たとえば、ウィルスや細菌などが体内に侵入しようとするとリンパ球がそれらを攻撃することで重症な感染症が起こらず命が守られています。

 

 移植の場合、免疫機能であるリンパ球が移植された腎臓をウィルスや細菌のような異物と判断して攻撃してしまうのです。これを拒絶反応といいます。
 急性の拒絶反応は、移植後1週間後から3ヶ月頃現れることが多いようですが、その後も起こる可能性があります。

 

 

★拒絶反応が起きたからといって、移植した腎臓がダメになってしまうわけではありません。

 

★早期に発見し、適切な治療を行うことで回復します。


 

拒絶反応の症状
最近では自覚症状がなく、検査をしないとわからないことが多くなりました。

 

検査データ
クレアチニン、尿淡白(随時尿、24時間尿)の上昇などが見られます。

 

移植腎生検
退院長後と1年後に行います。(2泊3日入院)
拒絶反応を疑った場合にも、移植腎生検を行うことがあります。

 

拒絶反応の治療
治療は移植腎の状態によって、ステロイド剤、サイモゴロギリン注射による注射が行われます。

 

 

★毎日の体重・血圧測定と定期的な受信・検査で早期発見することができます。

 

★拒絶反応を予防するためには、支持された免疫抑制剤の内服量を確実に服薬することが大切です。


 

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